JOURNAL

【 ORIYATO - vol.2 遠州編 - ep.3 】 ことの始まり

布を織る「織屋(おりや)」が
分野の違うプロフェッショナルと
つくり上げるプロジェクト。

【 ORIYATO 】= 織屋と。

今日は、遠州編
第3回目の投稿です。

今日は、
「ことの始まり」について
ご紹介します。

最初の投稿で、
「どうしても使いたい生地があり、
はじめから、この生地で!
と、決めてから
お二人に声をかけさせてもらいました」
と、お話ししました。

今回つかったのは、
古橋織布の看板商品
"ボイルウェザー"の白。

訳あって販売できずにいた白い生地。

これをどうしても使いたくて、
この生地ありきで始まった
企画でした。

じつは、
白い生地を織ることは
とってもリスクが高いんです。

「たて糸の準備」
「織り」
「加工」
と、どの工程でも
細心の注意を払い
進めていきます。

白は、
極細の毛羽が入り込んだり。
1ミリの汚れでも目だったり。
黒い生地を織るよりも
はるかに神経を使います。

なので、
何も染めていない「キナリ」の生地を
織ってから、晒して白くするのが一般的。

そんなリスクを恐れ、
白い糸を織ってくれる
織り屋さんは少ないんです。

だけど、
シャトル織機なら、
先に白い糸に染めて織った生地の方が、
風合いは格別。

お客さまに、
その特別な風合いを
喜んでもらえるよう、
先染めの白い生地を
織り続けています。

これが、古橋織布らしさ。

どんなに万全の注意を払っても、
どうしても欠点は出る。。
白を織るのにリスクは付き物。
そんな世界なんです。

これまでは、値を下げて
一般の方に販売したり、
どうにもならない時は廃棄したり
していました。

でも、職人の連なりで
出来上がった白い生地です。
もったいなくて捨てられない。。
価値を下げるのも歯痒い。。

そこで、
欠点があるからといって、
簡単に安くするのではなく、
価値のあるものにしたい。
と考えていました。

どうにかこの生地で、
新しいものを作りたい!
そんな想いで、
染色作家の桂川さんに声をかけたのが
きっかけです。

遠州織物のプロジェクトチーム
「entrance」の
一人でもある桂川さんなら、
白い生地についた欠点に、
息を吹き返んで付加価値のあるものに
変えてくれるのでは!と。

そんな経緯ではじまったのが、
ORIYATO vol.2 遠編です。