JOURNAL

【 ORIYATO - vol.1 ブティック・ブルーグラス さん編 - ep.3 】 バッグとシャトル織機の革材の関係

老舗の『ブティック・ブルーグラス』 さん編、
今回は3回目の投稿です。

前回は、ブルーグラスさんとの
Fバッグ開発のこだわりをお話しました。

今回は、縫製していただく
栄商会さんについてお届けします。

このバッグは、
浜松市内にある『栄商会』さんで
縫製をしてもらいました。

なので、
織りから縫製まで
遠州で完結する
ALL MADE IN 遠州になる、
かなり贅沢なバッグです。

Fバッグの革の調達から、
縫製までを担当してくれる
「栄商会-さかえしょうかい-」さんは、
メガネ拭きやメガネケースの製造メーカー。

国内をはじめ、海外の有名ブランドに卸されています。
上質な革を使った眼鏡ケースをはじめ、バッグや小物など
も手掛けています。

じつは、栄商会さんは、
この『Fバッグ』の
革の調達と縫製だけでなく、
古橋織布のシャトル織機の部材にある毛皮や革の調達も
お願いしています。

シャトル織機に?
革なんて使ってた?
と思う方も多いはず。

シャトル織機は、
すでに製造されていない
古い機械。

生産されていない機械は、
その部品のほとんどが中古品。
消耗品の部材は新品を仕入れていましたが、機屋の数が減り、
需要が減ったことで
供給が困難になっているものも増えてきました。

専門業者さんに頼み、
中古品を探してもらいますが、
それでも手に入らない
部材があることも、
しばしば。

そして、最近になって
シャトル織機の通り道にある
革の部材が手に入らなくなりました。

そこで、革を扱う
栄商会さんに
特注で作ってもらうことに。

ヨコ糸をのせて往復するシャトルが、
スムーズ出入りできるよう、
シャトルの送り出し部分には
革が使われています。

革は、
シャトルをしっかりとキャッチし、
滑りもよくスムーズに送り出し、
さらに摩擦にも強い
最適な素材。

50年も前から変わらず、
使っている部材なんです。

もちろん、
革は消耗品なので、
角が削れたり、表面がすり減ったりします。

年に一度交換する程度ですが、

シャトル織機がスムーズに
往復できるよう
織機になじむまで調整していきます。

織機に使っている革よりも、
Fバッグには柔らかい革を採用しましたが、
そんなご縁があり、
この企画もお願いしたんです。

次回はバッグの経年変化について
お話たいと思います!

---- F BAG 発売について-----
9/6から始まる、
渋谷スクランブルスクエア9階、
HUISさん渋谷ショールーム横の
「さんちギャラリー」で販売スタートです。

また詳細決まりしだい、お知らせしますね。
-----------------------------------