JOURNAL

【 ORIYATO - vol.4 パタンナー 綾織さん × 縫製 アンジーズさん編 】 - ep.4 アンジーズさんで、3社集結!!

布を織る「織屋(おりや)」が
いろいろな道のプロフェッショナルと
一緒に考え、つくり上げる
新しいプロジェクト。

【 ORIYATO 】= 織屋と。

Vol.4 パタンナー綾織さん×縫製工場 アンジーズさん編
はやくも、第4弾です。

このブラウスをデザインした
「綾織(あやおり)」さんが、
「アンジーズ」さんの
応援をされていることから、
今回のブラウスの縫製を
お願いすることに。

後日、3社で顔合わせを
させていただきました。

綾織さんと
最寄り駅で落ち合い、
武蔵小山にあるアンジーズさんの
縫製工場へ向かいました。

「え?嘘でしょ?ここに工場があるの?」
と驚くような
地元民に親しまれる商店街の一角に
アンジーズさんはあります。

懐かしい下町っぽい雰囲気の店舗の中に
まさか、縫製工場があるなんて
誰も想像できないでしょう。。

工場に、入る前から“ ワクワク ”
しちゃいます。

アンジーズさんは、
一度に大量の枚数を仕上げる
「量産もの」ではなく、
コレクション系ブランドや
アーティストのステージ衣装など
「一点もの」を主に担っている
縫製工場さんです。

若手育成をめざし、
独り立ちするまでの
学びの場所にもなっています。

こちらで働き経験を積まれ、
実際にフリーランスの縫い子さんに
なった方とも
お会いすることができました。

アンジーズさんが忙しい時には、
フリーになった今も、
手伝いに来られているそうです。

アンジーズの
責任者「藤本さん」と「綾織さん」の
3社で、今回のブラウスの細かな
仕様の確認などを打合せしました。

デザインのポイントになる
襟元の「Vネック」の縫い方や、
品質のタグやネームの位置を
しっかりと確認。

そして、
このブラウスの醍醐味は「耳」。

裾に、シャトル織機で織った布にしかない、
布の端っこ「耳」を
そのまま使っています。

綾織さんの想いや工夫が
たっぷりと詰まった
デザインなんです。

織り屋からみると、
とっても斬新な発想。

服づくりは、
布目に合わせて、タテヨコ正しい方向に
パターンを合わせて縫うのが一般的。

ですが、
このブラウスの裾は、
「耳」が裾にくるように
タテヨコを逆にして使っています。

ちょっと想像しづらいですが、
シャトルの特徴である耳を活かしたい、
布を余すことなく使いたい、という想いで
このデザインが考えられました。

一般的な服は、
デザインやパターンを考えてから
布を選びます。
布の耳は裁断で切り落とされ、
使われないことがほとんど。

『織物の耳(ミミ)』は、
英語で『セルビッジ』と言い、
リーバイスなどのデニムでは、
「セルビッジデニム」と親しまれています。

耳まで使ったデニムは、世の中に沢山あります。

でも、デニム以外で
セルビッジを見かけることは
あまりありません。

だから、
世にも珍しいブラウスになること
間違いなし!!

ということで、ブラウスの名は、
「セルビッジブラウス」に決定。

シャトル織機でシャツ地を織っている
古橋織布だから作れる
“セルビッジブラウス”。

服好きのマニアにはたまらない
ブラウスになりそうです。

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「セルビッジブラウスの販売について」

発売日は、10月19.20日の
富士吉田で行われる『ハタフェス』に
間に合う予定です
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ちなみに、この日、綾織さんは、
以前に自らアンジーズさんで縫われた、
セルビッジデニムを穿かれていました。

しっかりと
セルビッジが見えるように、
裾を折って穿かれていました。

セルビッジデニムは写真のように、
赤い糸を端に使っています。

リーバイスが最初、
ほつれ止めに赤い糸を使ったことから
セルビッジの色糸を変えたり、
デザインのポイントにしたりして、
セルビッジデニムが人気になったそう。