JOURNAL

【 ORIYATO - vol.1 パタンナー矢野さん編 - ep.9 】 ついに今週発売!ウィバーパンツ

布を織る「織屋(おりや)」が
分野の異なるプロフェッショナルと
つくり上げるプロジェクト。

【 ORIYATO 】= 織屋と。

Vol.1 パタンナー矢野さん編 
いよいよ、最終回。発売開始です!

そして、パンツの名前がようやく決まりました。

その名も、
「 ウィーバーパンツ 」。

WEAVER(ウィーバー)は、
『織る人』『織り手』という意味。

「織機」じゃなくて「織る人」。
そこがミソです。

ちょうど1年前、
富士吉田のイベント「ハタフェス」で
初めてお会いした矢野さん。

服の設計図(型)を作る
プロのパタンナーさんです。
日本の繊維産地を守りたいと
各産地を学び、訪れ、発信し、
精力的に活動されています。

矢野さんに
「現場で着るワークウェアを作りたい」
とご相談をしてはじまったこの企画。

自分が着る用じゃないのに、
ここまでの他業種のために
力を注ぐ矢野さんの姿に
心打たれました。

「本当にいい生地ですね~。
 面白い生地ですね~。」と
生地を褒められるのは、
織屋は、もちろん嬉しいこと。

だけど、
「皆さんのために何かお手伝いしたい」
と言われたのは初めてでした。

最初は、スタッフ人数分の
作業着を作りたいという相談で、
一般の方への販売は
まったく予定していませんでした。

ですが、話が進むうちに
矢野さんの熱意と、
仕事への向き合い方に感銘を受け、

「ここまでしてくれるのに、
世に出さないなんて、勿体ない」

と思うようになりました。

こうして始まった
パンツの一般販売計画。

古橋織布のある浜松市は、
「遠州産地」と呼ばれ、
主に綿の織物が盛んな地域。

昔は市内にも
布を織る「織屋さん」が
至る所にたくさんあり、
かつては、一世を風靡した織屋。

ガチャマン時代。
織屋をやれば儲かる。
織屋のお嬢さんと親しまれる。

その昔は、憧れの職業でした。

しかし。

今は、後継者がおらず、
廃業があとを絶ちません。

「織屋って何?」
「布を織るってどういうこと?」
と、聞かれることもしばしば。

廃業があとを絶たない中、
古橋織布は遠州織物の中では珍しく、
半年先まで注文が埋まり、
身内以外の社員を雇用し、
若者も多く働く織屋です。

ですが、
他の織屋さんは
そうではありません。

現役が70~80代が
中心の世界。

家族や夫婦で営み、
若者との接点もない。
外から人を雇う余裕もありません。

そんな、現状の遠州産地です。

話は戻り、
矢野さんとのパンツ制作は、
あれよあれよと言う間に
約5か月が経ちました。

着々と進む中、
「パンツの名前はどうしましょうか?」
と、矢野さん。

商品の名前に、
私たちの想いや願いを詰め込むことにしました。

まずは、このパンツをとおして、

「織屋」という職業があること。

「織る人」が今も遠州で働いていること。

多くの人に手よって、「遠州織物」が作られていること。

を知ってほしい。

こうした想いから、

「ウィーバーパンツ」 = 「織る人のためのパンツ」

と名付けました。

急に、後継ぎを探す、なんてことは無茶ですが、
まずはこの「ウィーバーパンツ」を手に取って、
「織る人」の存在を知っていただけたらと思います。

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【 ウィーバーパンツ 】

「 size 」
  0・1

「 color 」
  WHITE・BLACK

「 price」
  ¥39,600(税込)

「 schedule 」
  10/17(木)~ オンライン
   先行販売スタート!

  10/19(土)~ 店頭販売
   富士吉田『ハタフェス』
   浜松ソラモ『染織りマーケット entranceブース』
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古橋織布だけでは作れない
ウィーバーパンツです。

洗濯表示タグに、
敬意を表して、
矢野さんと渥美縫製さんの
名前も記載させていただきました。

いつか、どの服にも
誰が関わっているのか
生産背景が分かる時代がくると
い〜なぁ〜と切に願います🌎

サイズ別の着こなしは、
商品ページで紹介します。